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前回の記事の続きです。

前回の記事ではアメリカで男性がデートで車のドアや建物のドアを開けてくれる事を書きましたが、このように西洋人男性がエスコートしてくれるのを見て「なんて素敵なの!」と思う日本人女性がいるかもしれません。実際日本のドラマや宣伝でも西洋人と付き合っている女性が幸せそうにエスコートされている場面などが出ます。でも西洋人男性がエスコートしてくれるからって面倒見が良いかと言うとそれは別の話です。これらはあくまでもデートでのエスコートの話。結婚となると話は別です。

「寿退社」と言う言葉はもう廃れているかもですが、結婚した際女性に「仕事を辞めていいよ」、と言ってくれる日本の男性はまだ多いのではないでしょうか?家にいる事を強要されるのでなければ、自分が養う覚悟があると言うことなので、ある意味とても紳士的ですよね。これがアメリカとなると違います。中流の男性とお付き合いした場合、デートの時は良くても、結婚したらお互い仕事を続けて稼ぐ事は半ば暗黙の了解として期待されます。(日本ももう都心部ではそうなのでしょうか?)

アメリカでも金持ちの男性は奥さんを働かせないと聞きますが、特にカリフォルニアのような物価が高い地域では4人家族の場合、年収が$32,500(355万円)以下は貧困ラインで、$152,414(約1千650万)までがミドルクラスと言われるので、それ以上稼いでいる男性を探さなくては無理です。そう考えると、西洋人男性が家で家事を手伝ってくれるのが素敵!というのもお互い仕事しているんだから当たり前では?と思いますよね。

このようにお金お金の文化だからか、離婚する時に出来るだけ相手から取ろうとする、という争奪戦が良く起こるのもアメリカでは普通、というかあるあるです。カリフォルニアは離婚に関しては ”No fault”(無過失)の州なので、どちらが何か悪い事(例えば浮気)をしたとしてもそれが離婚の理由にはならないし、そのせいで慰謝料を請求することも出来ません。どちらが悪くても、より多く稼いでいる方が相手に支払う事になります。(10年以上結婚しているカップルは離婚の際Alimony、つまり「離婚手当)を収入の多い方が少ない方に払う事になっている。これは子供のいる人の養育費とは別です。)なので最悪夫が浮気をしても妻がより多く稼いでいれば、離婚の際に夫にお金を払わなくてはならないのです。

この話をアメリカ在住の日本人の友人とした時に、お互い離婚の際にAlimonyを請求しなかったということが判明しました。(二人ともお互い夫の方が収入が多く、浮気とかでなく同意の上での離婚。)その理由は二人とも「元夫との関係が悪くなるのが嫌だったから」。つまり、彼女も私も、お金よりも離婚後の関係を選んだわけです。もらえるのが当たり前だからって請求されるとやはり相手はいい気はしないと思った、というのも二人の同意見。(子供の養育費は別ですが)でもこれは人間関係を重視する日本人に多い感覚のような気がします。

なぜなら、離婚の際に、アメリカ人の男女問わず、「取れるものは取りなよ!」とアドバイスされたからです。こんな時女性はすぐに折れるから後で泣きを見る事になるんだよ、などとも言われました。(英語でなんて言われたかは忘れましたが、そんな内容。)でも「泣き」って何?お金?それよりその後ずっと関係が悪くなる方が嫌だと思って請求しなかったのはやはり正解だったと思います。今でも元夫は私の事を気遣ってくれますが、あの時請求していればこのような良好な関係にはなかったと思うからです。

その他に何が普通かという事でアメリカで違和感を感じるのは食べ物の事。アメリカ人は(少なくとも私の周りは)大体食べ物をシェアしません。例えば人前で自分が物を食べているとき、日本人は自分だけが食べているのは失礼と思い、「いる?」と大体聞きますよね。それか人前で自分だけ食べると言う事をしない。ところがアメリカ人が「あなたも食べる?」と言う事はほとんどありません。聞くところによると、これは「相手が食べたかったら「ちょうだい」って言うだろう(よって聞かないのにオファーするのは余計なお世話)」というような思考回路らしいです。

またアメリカ人はルームメイトと住んでいても自分勝手に好きな時に好きな物を自分一人で食べます。私が今住んでいるところは6人のうち4人がメキシコ人ですが、自分が食べる時は大体周りの人に「食べた?」と聞き、食べてなければみんなの分も一緒に作ってくれます。(日本のドラマのカルテットでもみんなで一緒に食べてましたね。)そしてレストランに一緒に食べに行っても自分の物は自分で頼み、いわゆる「シェア」はしないのがアメリカ人。日本人やアジア人、メキシコ人と食べに行くと大体「私の物も食べてみる?」とシェアして食べる事が多いです。(今の若い日本人はシェアを嫌がる人も多いようですが)

そしてお会計の時も、アメリカ人は友達でもきっかり割り勘が多いですがメキシコ人は「今回は自分が」、と人の分まで払ってくれようとします。これも日本のレシート争奪戦に似ていて微笑ましいです。メキシコは日本以上に集団主義なので、これらの違いもまた個人主義と集団主義の違いなのかと思いますが如何でしょうか?ちなみにこのような気遣いが日本人と似ているため、現在のメキシコ人ルームメイトとの生活はすごく居心地が良いです。





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