Normal

みなさんの周りで「普通」といわれる事や行動はどういうものですか?「みんな違うから普通なんてものはないよ!」というのはウソです。あなたの周りで、「普通はこうするでしょう」、という「見えない決まり事」があるはずです。「え~、そんなのあり得ない!」と言うのは大抵「普通」から外れてる際に言われる言葉ですが、その言葉が頻繁に使われる事からも「普通」として予想されるであろう行動がある事が分かります。(皆が違うという前提であれば何でも「あり得る」訳なので)


以前、「普通・当たり前を疑ってみる」という記事を書きましたが、この「普通」というのは住んでいる場所や関わる人によって違ってきます。そして海外に暮らしていると、時々「この「普通」とは誰にとっての普通なのか?」がだんだん分からなくなってきます。いわゆるこの場合での「普通」とは、この国の文化での「普通」なのか?地域の文化での「普通」なのか、人種の文化での「普通」なのか、それともジェネレーションの文化での「普通」なのか?というようなことです。


例えば!今でも一番戸惑うのは建物などに入る際にドアを開ける時。私が日本で働いていた頃は下っ端だったので、エレベーターに乗ったり、ドアを開けて建物に入る時は自分から率先して入って後の人に開けてあげるようにしていました。つまり、これが私にとっての「普通」の行動だったわけです。でもこっち(アメリカ)でその「普通」を実践しようとしてドアを開けようとするのと、大概男性とぶつかります。こっちでは男性は大概女性の為にドアを開けてくれようとするからです。

なので、毎回男性と一緒に建物に入ろうとドアに近づいた際、どちらが開けてあげるかで妙なダンス(私が!いや、僕が!というような事)をする羽目になってしまいます。この場合は国というか、西洋文化(男性が女性をエスコートする)と東洋文化(女性や下っ端は目上の人につくす)の「普通」の違いがぶつかるからですね。(日本でも最近の西洋のジェントルマン化した男性は開けてくれるのか??)

次は、デートをする際の「普通」。大概のアメリカ人の紳士な男性は、車で出かける時、迎えに来てくれたりする場合、乗る前に助手席側のドアを開けてくれます。(日本の男性もそうなのか?)でも私は元夫がそういう事をしない人だったので、自分で開けて勝手に乗っちゃいます。(まぁ、元夫とは15年も一緒にいたのでデートと比べるのは失礼かもですが、でも!最初からしなかった気がする…)

一つは慣れてないというのもありますが、「待つのが面倒」とか「自分で開けちゃった方が早いじゃん」と思ってしまうからです。(ちなみにキャンドルライトディナーなどはアメリカ人はロマンチック!と言う人も多いですが、「暗すぎて食べ物が見えない」という私はロマンチックのロの字もない女なのでしょうか。)女友達の中には「開けてくれるまで乗らない」という人もいますし、男性からもどんな時でも絶対自分で開けない女性もいる、と聞くのでこっちではかなりこの、「男性が女性の為に助手席のドアを開けてあげる」というのが「普通」のようです。

でもここがミソなのですが、「こっちでは普通」のこの場合の「こっち」とは??これはアメリカ全土でもそうなのかもしれませんが、公共交通機関がない、車文化のアメリカ西海岸ならではかもですね。日本ではどうだっただろう?と考えるのですが、あいにく私が日本でデートしたのは遠い昔、車に乗らない高校生の頃か、もしくは社会人になって横浜に住んだ頃。でも横浜での移動はもっぱら電車だったので、車に乗った覚えがあまりないので分かりません。日本の男性は「普通」ドアを開けてくれ、女性はそれを待つのでしょうか??

デートと言えば、デートの際のお金の支払い。一度こちらのラジオで「ファーストデートでの支払い」についての話を聴いたことがあるのですが、「男性はファーストデートで女性の食事代を払うべきか?」という質問に対して電話で答えた視聴者(?)の女性のほぼ全員が、「男性が払うべき」、もしくは「最初のデート代さえ払わないような男性とは付き合いたくない」、という回答をしていました。ということは、サンディエゴの女性の多くが「ファーストデートは男性が食事代を払うのが普通」と思っているということでしょうか。

ここが面白いのですが、アメリカ人女性は男女平等をかなり意識していて声高に「男女平等であるべき!」などと言いますが、こう言うデートの際のエスコートについてはオールドファッションで、「男性は払うべき」、や「男性は女性の為に助手席のドアを開けるべき」というような考えの人が多いです。(それでは本当に金銭的に男女平等になったら女性は良いとこ取りなのでは?と思ったりもしますが、そういう事を言おうものならフェミニスト軍団に叩かれてしまうので口が裂けても言えません。)デート位はレディーとして扱って欲しいのか?

これに関しては男性の意見を聞くと「自分が払うのは構わない」という人と「高いのであればちょっとは出して欲しい」と言う人など色々いますが、自分が払うのは構わないと言う人でも、会計の時に「男性が払ってくれるのは当たり前」という態度をする女性は嫌だ、と言います。せめて「出す気があるフリ」をしてほしいそうです。ちなみ私のスタンスは、「男性から誘われた場合、男性が払ってくれると嬉しいが、一応自分も出すと申し出る。それでも払わなくていいよ、と言われた場合は次に行くところで「前回は払ってもらったから今回は私が」と申し出る。」という感じでしょうか。

この支払に関するデータはもっぱら私のいるアメリカ、サンディエゴのものですが、他の所では?日本ではデートの際大体男性が出してくれる気がするのですがどうでしょう?これは日本の男女の収入格差が大きいからかもしれませんね。アメリカでは男女の収入差(収入の中央値)が18.2%だそうですが、日本は24.5%だそうです。(「なぜ日本では「男女の賃金格差」がまだあるのか」それだけ差があると、男性が最初の食事くらい奢ってくれてもいいのかも?それでも日本の男性も、女性が「一応いくらか出すフリをする」ほうが嬉しいのでしょうか?

こういう事を書くと、「お互い勘ぐらないでコミュニケーションを取ればいいじゃん」、と言う人もいるかもですが、支払いの時に、「あなた全部払ってくれるんでしょ?それとも私にも払ってほしいの?」など何でもかんでも言葉にしてしまうと、ロマンス(爆)が無くなってしまうので要注意です。こっちの人もそう思うのか(?)こういう場合はいくらアメリカ人でも高コンテクスト(払うつもりがなくても払うフリをしてほしい)になるのが面白いですね。

なんだか取り上げた例はほぼ国と地域の文化の違いだけで人種とジェネレーションの違いについては書きませんでしたが、また思いついたら書きます。





ブログランキングに参加しています。

海外進出ランキング