Masculinity


ホフステードの第三の次元は「男性らしさと女性らしさ」です。

男性らしさと女性らしさというとピンとこないかもしれませんが、男性的社会、女性的、と言ったら良いでしょうか?

ホフステードの名付けた男性的な社会とは、「感情面での性別役割が明確に区別できる社会」の事で、このような社会では、男性は自己主張が強くたくましく物質的な成功をめざし、女性は男性より謙虚で優しく生活の質に関心を払うと考えられます。

逆に女性的な社会とは、「感情面での性別役割が重なり合っている社会」の事で、このような社会では、男性も女性も謙虚で優しく、生活の質に関心を払うと考えられます。

男性らしさを表すMAS指標では、数値が高いほど男性らしさが強く、数値が低いほど男性らしさが弱く(女性らしさが強く)なります。

日本のIDV指標は95で、世界においては二番目に男性的な社会です。

男性的社会と女性的社会の違いの身近な例としては、

< 家 >
男性的:
  女の子は泣いていいが、男の子はダメ
  男の子はケンカをしてもいいが、女の子はケンカをしてはいけない
  男の子は競争すべきで、女の子は仲良くすべき

女性的:
  男の子と女の子はどちらも泣いてもいい
  男の子と女の子はどちらもケンカしてはいけない
  男の子と女の子はどちらも同じ理由で遊ぶ
  
< 学校 >
男性的:
  基準は出来の良い生徒
  落ちこぼれる事は大惨事
  優れた先生が称賛される

女性的:
  基準は平均的な生徒
  落ちこぼれても問題にならない
  友好的な先生が評価される

< 組織 >
男性的:
  収入や昇進が重要視される
  人々は働くために生きる
  余暇よりお金が好まれる
  男性が働くのは義務だが女性は任意
  セクハラが多い

女性的:
  人間関係や生活の質が重要視される
  人々は生きる為に働く
  お金より余暇が好まれる
  男性も女性も働くのは任意
  セクハラが少ない

ちなみに、アメリカと日本の男性らしさの違いは以下の通りです。
 US


世界において、男性らしさのスコアの高い国:
  スロバキア (110)
  日本 (95)
  ハンガリー (88)
  オーストリア (79)
  ベネズエラ (73)
  イタリア (70)
  メキシコ (69)

男性らしさのスコアの低い国(=女性らしい国)
  フィンランド (26)
  コスタリカ (21)
  デンマーク (16)
  オランダ (14)
  ノルウェー (8)
  スウェーデン (5)

この男性らしさの次元はホフステードの次元の中でも最も議論を招いており、その一つの理由として他の次元のように国の裕福さに関係なく存在する次元である事が挙げられます。(裕福な国は大体が権力格差が低く、個人主義的で、不確実性回避がある程度低い)
つまり、裕福な国々と貧しい国々どちらにも男性らしい国と女性らしい国が存在するのです。

他の国との違いもここで見る事ができます。

ホフステード指標
https://www.hofstede-insights.com/country-comparison/

次回は、第四の次元、不確実性の回避、です。

ホフステードの "Culture and Organizations (多文化世界)" を日本で購入したい場合はこちら。

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