Indulgence


ホフステードの第六、最後の次元は「充足的 vs. 抑制的」です。

この次元は、2010年に、ミカエル・ミンコフが行った世界価値観調査の結果により付け足されました。

この指標は、端的に言うと、「人々の幸福感」を表す指標です。充足的な社会とは、「楽しい時間を過ごし、人生を楽しむなど、人間としての自然な欲求を満たす事に寛容な社会」、抑圧的な社会とは、その反対の「人々が欲求を満たす事を、厳しい社会規範の手段によって抑制する社会」の事です。

ここで言う幸福感とは、自分が幸せと思うか、という「主観的幸福感」、人生は自分の思い通りになると思うか、という「人生のコントロール」、それから余暇が重要と思うかどうか、という「余暇の重要性」3つの項目から成り立っています。

国の豊かだからと言って充足度が高いとは限りませんが、貧しい国は充足度が低い(=抑制的)傾向があります。

社会の充足度を表すIND指標では、数値が高いほど充足度が高く、数値が低いほど充足度が低く(抑圧度が高く)なります。
日本のLTO指標は42で、世界では真ん中より少し下の、やや抑圧的な文化です。

充足的な社会と抑制的な社会の身近な例としては、

< 家、学校、社会 >

充足的
  家庭生活への満足度が高い
  家事労働は分担すべき
  友人を持つことは重要
  eメールやインターネットで私的コミュニケーションを多くとる
  スポーツを積極的に行う
  裕福な国では性的規範がゆるい
  裕福な国では肥満が多い
  警察官の数が少ない
  微笑むことは規範
  言論の自由が比較的重視されている


抑制的
  家庭生活への満足度が低い
  家事分担が不平等でも問題はない
  友人を持つことは重要でない
  eメールやインターネットで私的コミュニケーションを多くとる
  スポーツはほとんどしない
  裕福な国では性的規範が厳しい
  裕福な国では肥満が多い
  警察官の数が多い
  微笑むことは規範でない
  言論の自由があまり重視されていない

ちなみに、アメリカと日本の充足度の違いは以下の通りです。
 US


世界において、充足度が強い国:
  ベネズエラ (100)
  メキシコ (97)
  プエルトリコ (90)
  エルサルバドル (89)
  コロンビア (83)
  スウェーデン (78)
  ニュージーランド (75)


充足度が弱い国(=抑圧度が強い国):
  韓国、チェコ共和国、ポーランド (29)
  インド (26)
  中国 (24)
  ロシア、ルーマニア、バングラデシュ (20)
  香港、イラク (17)
  エジプト (4)
  パキスタン (0)


他の国との違いもここで見る事ができます。

ホフステード指標
https://www.hofstede-insights.com/country-comparison/

これでホフステードの次元モデルは完了です。

ホフステードの "Culture and Organizations (多文化世界)" を日本で購入したい場合はこちら。

日本語バージョンはこちら。


英語バージョンはこちら。


アメリカで購入したい場合はこちら。






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