Individualism


ホフステードの第二の次元は「個人主義 vs. 集団主義」です。

個人主義な社会、とは、「個人の利害が集団の利害よりも優先される社会」です。その反対の集団主義社会、とは、「集団の利害が個人の利害よりも優先される社会」の事です。

個人主義の社会とは、個人個人の結びつきは強くなく、自分と肉親の面倒だけ見ればよい社会、逆に、集団主義の社会とは、人々は生まれた時から集団に統合され、集団を裏切らない限り、一生保護される社会です。

個人主義度を表すIDV指標では、数値が高いほど個人主義度が強く、数値が低いほど個人主義度が低く(集団主義度が高く)なります。
日本のIDV指標は46で、世界においては大体真ん中くらいです。

個人主義と集団主義の違いの身近な例としては、

< 家 、学校>
個人主義:
  核家族が多い
  プライバシーが尊重される
  自分の考えを述べることが美徳とされる
  高等教育に進むと、子供は自活することを期待される
  卒業証書を得ることは、自尊心を高める為に重要

集団主義:
  拡大家族が多い
  プライバシーが尊重されにくい
  他者との関係や調和を考えて、空気を読んだ発言をする事が美徳とされる
  高等教育に進んでも、子供は自活することを期待されない
  卒業証書を得ることは、社会への認知の為に重要

< 組織>
個人主義:
  コネ入社は少ない
  転職が多い
  雇用、昇進は技術で決まる
  職務が人間関係より重視される

集団主義:
  コネ入社が多い
  転職が少ない
  雇用、昇進は全体の調和で決まる
  人間関係が職務より重視される

また、個人主義指標は権力格差とも相関関係にあり、権力格差が大きいほど集団主義的であり、権力格差が低い国ほど個人主義的と言う事が分かっています。
ちなみに、アメリカと日本の個人主義度の違いは以下の通りです。

 US


世界において、個人主義のスコアの高い国
  アメリカ (91)
  オーストラリア (90)
  イギリス (89)
  カナダ、ハンガリー、オランダ (80)
  ニュージーランド (79)
  イタリア (76)
  フランス (71)

個人主義スコアの低い国(=集団主義的な国)
  韓国 (18)
  台湾 (17)
  インドネシア 、パキスタン (14)
  コロンビア (13)
  ベネズエラ (12)
  パナマ (11)
  エクアドル (8)
  グアテマラ (6)

ホフステードによると、国の豊かさと個人主義とは相関関係にあり、(裕福な国ほど個人主義スコアが高い)、また地理的緯度とも相関関係にあると言っています(赤道に近いほど、個人主義スコアが低い=集団主義的)。

そして、欧米と仕事をしていると、個人主義が世界の主流と思いがちですが、全世界の集団主義の国の割合は70パーセントと言われ、世界の中では断然集団主義の方が多いです。

他の国との違いもここで見る事ができます。

ホフステード指標
https://www.hofstede-insights.com/country-comparison/

次回は、第三の次元、男性らしさ vs. 女性らしさ、です。

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