Culture



例えばあなたが違う文化の国に初めて旅行したとしましょう。
飛行機から降りて目に入る、その国の言葉やファッション、食べ物、建造物、看板や広告、全てが目新しく見えるに違いありません。
これらは「文化」ですよね?

答えはYes でもあり、Noでもあります。
これらは文化の象徴ではありますが、文化自体とはちょっと違います。
文化とは、これらが形成される価値観の表れ、と言えばいいでしょうか?

もうちょっとつっこんでお話しましょう。
社会心理学者、ヘールト・ホフステードによると、文化は玉ねぎみたいなものだと言います。

文化の玉ねぎ

Onion


ホフステードは、一番見える外側にシンボル(ファッションや食べ物、建築物、言葉)があり、その中にその国や地域のヒーロー(みんなに尊敬される人々)があり、その中にその国の儀式やしきたりがあって、それは全て一番核心の価値観から生まれているというのです。

つまり、文化とは、たまねぎの層のようになっていて、外の一番見えるところは目につくけども、一番見えにくい価値観がが、その核になっている、という考えです。
(Geert Hofstede & Jans Hofstede著 ”Cultures and Organizations”より)

例えば新しく行った国が高層ビルの乱立する国だとします。
その高層ビル(=シンボル)はもしかすると、高い=良い、という価値観の表れかもしれませんし、高い=権力の象徴かもしれない。または高い=繁栄を表しているのかもしれません。
(ここで面白いのは、同じものだからといって同じ価値観の表れだとは限らないということです)
いずれにしても、文化を理解するには外側だけ見ただけでは核心の価値観まではなかなか分からないということです。

では、価値観とは何でしょう?
その話は次回に。

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