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前回の続きです。

幸せな人生を送るためのレシピ ①
幸せな人生を送るためのレシピ ②
幸せな人生を送るためのレシピ ③
幸せな人生を送るためのレシピ ③ - 1
幸せな人生を送るためのレシピ ③ - 2
幸せな人生を送るためのレシピ ③ - 3
幸せな人生を送るためのレシピ ③ - 4

5)他人に対して、どんな状況でも感謝の気持ちを持ち、思いやり(Compassion)を持てるようになる事。

この世の中の誰も、あなたに何をしてあげる義務を持っていません。もちろん、法律上では親が子を見る、先生が生徒を教える、など義務と定められているものもありますし、上司が部下にトレーニングをするべき、のように職務で決められている事もあります。でもそれらは人間が定めたルールであって、基本は、人も社会も、あなたの為に何をしてあげる必要はないのです。それでも、人も社会もあなたの為に色々してくれるのは、その人や社会の優しさである、という事を認識する必要があります。そして、それらを当然と思わない。そう考えれば、周りの人が自分の為にしてくれている事全てに感謝の念が湧きませんか?何かをしてくれる人たちは、自分たちの時間を削って、そして労力を使って、あなたの為に食事を作ったり、教えたり、トレーニングをしてくれている、と感謝するのです。

何でも全て、「やってくれて当たり前」、と思った時点から不幸のサイクルが始まります。それは、人に期待して、それが100%自分の思う通りに叶う事はまずないからです。期待が100だとしたら、人が95してくれたとしても、5足りない事に不満を持つことになるでしょう。逆に、何も期待せず、期待が0だったところに95してもらったら感謝の念が湧きますよね?なので、幸福のサイクルに変えるには、期待をせずに、してもらう事全てに感謝の念を持つ事が大事です。

また、それと同じ位重要なのは、人に理不尽に対応された時の心の持ちようです。誰でも人に悪意を向けられたり、不機嫌な対応を受けた時、自分が心の平静を保つのは難しい事です。特にそれが個人的な攻撃だったら尚更です。そんな時でも平静でいて、怒りに飲まれずに幸せでいるにはどうすれば良いか?それは、その人に対して思いやり(Compassion)を持つ事です。

これはどういう事かと言うと、理不尽な対応をしたり、悪意を持って接してくる人、というのは、まず第一に幸せな人ではありません。つまり、その人自身、精神が「壊れて」いるのです。壊れた花瓶を拾おうとしたら指を怪我してしまった、という場合、自分が傷ついたのを花瓶のせいや自分のせいにはしません。花瓶が壊れてたから尖っていた、それに気づかなかったから怪我をしてしまった、と思うだけです。人も同じです。精神が壊れている人に理不尽に傷つけられても、それはその人が壊れていたから尖っていたのを自分が気づかなかったから怪我をしただけで、それはその人のせいではないし、自分のせいでもないのです。簡単に言うと、その人がたまたま虫の居所が悪かった為、自分の気持の持って行き場がないからあなたに八つ当たりした、というのが妥当でしょう。(もちろん、これは理不尽に悪意を持って接せられたという時の場合で、自分が明らかに間違ったことをして、それに対して正当に怒られた場合は別です。)

そういう時、もちろんその人に対して怒りも湧きますが、その人の状況を分かってあげて思いやり(Compassion)を持つと、自分の心持ちが大分変ってきます。
例えば、あなたに理不尽に怒ってきた人がいたとします。自分はその人に何もしていないし、丁寧に対応しているのに、「自分がなんでこんな扱いを受けるんだ!」とあなたは思うかもしれません。でも、その人の同僚によくよく聞いてみると、その怒っていた人は最近離婚して、子供の面倒を自分一人で見ている、そして最近は仕事が大変で残業続き、おまけに最近眠れないと言っていた、という事実が分かったとします。そしたら「彼も大変なんだな」「疲れているじゃないだろうか」、と思って、理不尽な対応をされた事をちょっと許せる気になると思えませんか?思いやり(compassion)とはそういう事です。

つまり、人間として、自分も一所懸命生きて大変だけど、相手も大変なんだ、と言う事を分かってあげると言う事。また、理不尽な事をされても、相手も人間なんだから完璧じゃないし、そういう間違った態度を取る時もあるだろう、と抒情酌量してあげると言う事です。

長くなりましたが、これらが私が自分のベストバージョンになる為に掲げている人生の目標です。そして、これは一生かけて叶えることだと私は思っています。
今すぐにはベストバージョンになれなくても、毎日の積み重ねで、少しずつ自分のベターバージョンになっていけたら、と思うのです。

あなたのベストバージョンとはどういう人間ですか?






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