Positive vs. Negative

みなさん、如何お過ごしですか?
サンディエゴは先週金曜からバーなども含めて全面的に解禁になり、ビジネスがオープンし始めたのはいいものの、この1週間あちこちで勃発的にコロナが広がり、今後第二波が来ないかちょっと心配です。

さて、今回は言葉に伴う感情に関してお話したいと思います。
みなさんは一体人間がどのように意思疎通をしているのか具体的に考えた事はありますか?考えてみると、自分が考えている事を言葉にして相手に分かってもらう、というのはすごいことだと思いませんか(それが抽象的であればなおさら)?例えば小説を読んで、作者が意図した事を理解して読者が泣く。その為には作者と読者が同じ言葉(単語)を使うだけでなく、その言葉に(ある程度)同じ意味や感情を持っていないとそうはいきません。

そして、言葉の意味はともかく、言葉に対する感情が皆ほぼ一緒だとどうしてわかるのでしょうか?物に名前を付けるというのは実体があるので大体の人の総意を得る事は可能でしょう。では実体がない物は?例えば友情や愛情、リスペクト、など見えないものに関しては、人によって定義 (definition) が違います。どのようなことがその人にとっての友情なのか、愛情なのか、リスペクトなのか、などを定義する必要があります。そして、その人との関係を強固なものにしたいのであれば、その人の定義を知る事が重要です。

例えば、Aさんにとっての愛情とは一緒に時間を過ごす事だとします。でもBさんにとっての愛情とは相手と繋がっている事を信用して好きにさせてくれる事だとします。このようなお互いの同じ言葉に対する定義を知らないと、いくら会話をしても無駄です。「もっと愛情が欲しい」と言ってもお互いに言っている内容が違うからです。これは人によって定義が違うこともありますが、それ以外にも以前書いたような文化の違いもあります。

このような言葉に関する感情について面白い記事を見つけました。これは、感情を表す単語(英語)で、どの程度ポジティブ、もしくはネガティブの感情を表すか、というのをスケールにしたものです。Yougov.comの調査ではこのような質問をしたそうです。
「0から10のスケールで、0は「非常に否定的」、10は「非常に肯定的」です。一般的に、何かを説明するために使用した場合、次の単語/フレーズはその人にとってどの程度肯定的または否定的ですか?」その結果がこちら。
Sentiment Scale US

この図から見ると、調べた40の単語のうち一番ネガティブな単語は、”Very Bad”という単語(1番上の、0に近いスコアが多い単語)が平均スコアが2.22で、多くのアメリカ人にとっては一番ネガティブな単語とわかります。その次に ”Terrible(2.23)”, “Dreadful(2.29)”, ”Really bad” と続きますが、面白いのは、”Very Bad” の方が ”Really bad” よりもネガティブということです。そして、”OK” という単語の値は5.83で、”Good” に至っては7.08と、真ん中の値の5よりもかなりポジティブ側に寄っている事が分かります。

そしてもっと面白いのは、同じ英語圏であっても、アメリカ人と英国人の同じ単語に対する感情が違うことです。イギリスでの一番ネガティブな単語は ”Abysmal” で、スコアは1.21。日本語に訳すと「非常に悪い」ですが、アメリカで使われる日常会話ではほとんど聞いたことがありません。そして ”Appalling”(最低の)1.34、そして”Dreadful”(恐ろしい)1.44と続きます。イギリスでも”Very Bad(1.76)”の方が ”Really bad(1.85)” よりもネガティブというのは変わらず。そして、”OK” という単語の値はイギリスは5.51、”Good” は6.92とこちらも真ん中値の5よりもポジティブ側に寄っています。

Sentiment Scale UK

ここで、英語を学ぶ人によって重要な情報。“Pretty good” というのは ”good” に ”Pretty” を足したものなので ”Good” よりも良いと思いきや、Goodよりもネガティブな意味なので注意!これはアメリカでもイギリスでも同じです。そしてその逆もしかりで、英語で ”Pretty bad” と言う時は “Bad” ほど悪くないのでここも注意。(つまりPrettyが付く時はVeryよりも弱い言い方)そして一番Positiveな単語は両国そろって ”Perfect”。(アメリカは8.75なのに対し、イギリスのスコアは9.16ですが)良く見るとアメリカのスコアは全体的に2.22~8.75の間の値なのに対し、イギリスは1.21~9.16とアメリカよりも広範囲です。アメリカの方がイギリスよりも極端な言い方を避ける傾向があるのでしょうか。

あとこのスケールの面白いのは、スコアの分布が分かることです。例えば、アメリカの「平均」という意味の単語 ”Average” の平均スコアは5.43。これは一見「公正」という意味の単語、”Fair” の5.55とあまり変わらない、という風に見えますが、スコア分布を見ると、”Average” は55%の人がスコアを5としたのに対し、”Fair” は38%なので、アメリカ人大多数の人に分かる中間的な(感情スコアが5くらいの)言い方をするには ”Average” という単語を使う方が大衆向けする事が分かります。また、英国人は同じ単語に対する感情が大体一貫している(分布の山が一つ)なのに対し、アメリカ人は多岐にわたっているので、一つの単語に対してもアメリカ人の方が捉え方が様々な事がわかります。

このように人によってだけでなく、文化によっても言葉に対する感情が(同じ言葉をしゃべる国でも!)違う事があるので面白いですね。そして言葉の選び方によってメッセージの取られ方が多大な影響を与える可能性があるので、メディアの記事や政治家の発言は注意が必要です。(小さな言葉選びの違いが誤解を招く!)

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ところで、以前の記事で人生で1度あるかどうかの機会があったと以前書きましたが、書くのを忘れていました。私が以前自宅謹慎になってから暇つぶしにピアノレッスンを8日間フェイスブックライブで行った事をお話しましたが、それがなんとFacebook Liveの広報部の目に留まり、フェイスブックライブのプロモーションビデオに参加したのです。そのビデオがこちら。30秒目から2秒くらいですが。(笑)

Come Together Live on Facebook Watch

もちろん自宅謹慎中なので、収録クルーが来るはずもなく、フェイスブックの方からビデオレコーディングの為のパソコンや通信の為の電話などを送ってきて、指示されながら自分で行いました。前日のセットアップに約3時間(ネットワーク接続、色んな設定の調整など)、当日の本番レコーディングも1時間ほどかかったでしょうか。(2秒の出演なのに!)でもちゃんと報酬ももらえたのでラッキー!良い経験になりました。(もちろん全て機材は送り返しました。)

フェイスブックと言えば、この「異文化空間」のブログのフェイスブックページを作りました!
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私は細切れなブログは好きでなく、読み応えのあるブログを主に書くことにしているのでこのブログの更新は週1回ほどなのですが、今後はこのフェイスブックページにブログには書かないような短い記事やニュースなどをシェアしていきたいと思います。また、海外の人も含めた国際ズームミーティングなども予定していますので、フェイスブックを持っている方は是非フォローをお願いします!それでは良い週を!





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