TIjuana

みなさん、如何お過ごしでしょうか?最近は気候が大変な事になっていますね。メキシコのグアダラハラでは夏だと言うのに最大2mにも及ぶひょうが降り、ヨーロッパでは史上最高の暑さを記録したそうですね。また、私の故郷の鹿児島では大雨で避難勧告が出たとかで心配しております…そんな中アメリカはというと、本日7月4日はインディペンデンスデー(独立記念日)なので、みなイベントモードです。(この日はみんなBBQなどして花火を見ます)

私が今住んでいるサンディエゴはどんな町か以前書きましたが、今回はこのサンディエゴとお隣の町、ティファナについてちょっと書きたいと思います。ご存知のように、サンディエゴはカリフォルニアの南端にあり、そのすぐ下がメキシコのティファナと言う町です。サンディエゴダウンタウンからティファナまで高速で約30分。国境を超えると全部スペイン語の別世界になります。

SD-TJ

私は以前サンディエゴの南のメキシコとの国境近くにある日系会社に勤めており、週に一度ほどはメキシコ側に運転して「日帰り出張」をしたりもしていました。その会社は工場をメキシコ側のティファナに持ち、そこでアジアから輸入した部品を組み立ててテレビを組み立ててアメリカの市場に売っていたのです。この、いわゆる「マキラドーラ」関連の仕事は国境近くに沢山あり、この辺りは工場や倉庫、トラック会社などが沢山立っています。

昨日久々にこの国境近くにあるアウトレットモールに行ったのですが、その際に以前の出勤ルートと同じ道を通った為、懐かしくて写真を撮ってしまいました。ということで、サンディエゴからメキシコに行くのはどんな感じなのかをビジュアルで!

まず、サンディエゴの805という高速道路を南に行くと、だんだんとメキシコが見えてきます。(赤い枠線に見えているのがティファナの町)
TJ1

そしてもうちょっと先に行くと、”End Freeway”(高速道路の終わり)というサインが見えてきます。つまり、国境です。
TJ2

そして次に出てくるのが、”International Border” (国境)というサイン共に、”Last USA Exit” (アメリカの最後の出口)というサイン。(ここで右側のレーンにいないとメキシコに行ってしまいます。
TJ3
TJ4

そしてここが最後のUSの出口、”Last USA Exit”。ここが運命(?)の分かれ道です。(間違えて行ってしまっても国境を越す前にUターンするところが一応はありますが。)このアメリカの最後の出口にアウトレットモールがあるというのは他州から来る人にはかなりリスクが大きいと思うのですが!
TJ5

やっとモールに着きました。ここ、“Las Americas”というアウトレットは実はボーダーのすぐ目の前にあります。このナイキの後ろにあるが国境の「壁」。
TJ6

もっと近づいてみるとこんな感じ。そう、壁、壁、とトランプは言ってますが、今あるのはこのように向こう側が見える柵のようなもので、高さもそんなに無く、18フィート(約5.5m)ほどなのです。
TJ7

そして今回柵の近くに行って初めて気づいた事があります。なんと、柵が途中で切れている!作り忘れでしょうか?でもお約束の ”Border Patrol” (国境警備)がちゃんと停まって見張ってます。
TJ8

別のアングルから。やはりこの先はずっと柵がありません…
TJ9

柵の無い所に行ってみると、もっと先の方にもう一つ柵のようなものがあるようですが。
TJ10

そして、その先には ”No Trespassing”(進入禁止)というサインと共に、トタン板のようなものが。そりゃそうですね。立ち入ったら国境を越えてしまいます。
TJ11

ちなみにこのサインはアウトレットモールのTommy Hilfigerのすぐ後ろの方にあるのでした。
TJ12

ちなみに、この「壁」はとっても低いので、ちょっと離れるとメキシコ側のアーチや国旗も見えます。
TJ13

空から見たサンディエゴとティファナの国境はこんな感じ。左の家がある方がメキシコ側、右の何もない方がUS側です。去年(2018年)5月から、トランプ政権の下で、今までの18フィート(約5.5m)茶色の金属の柵を30フィート(9m)ほどの柱に14マイルに渡って替えていく計画を実行しているとか。

SD-TJ Border

アメリカは麻薬の消費が多い国ですが、その麻薬はほとんど南米、中米から陸で北上してUSまで運ばれてきます。よってUSとメキシコの国境沿いにあるティファナはUSへの麻薬ルートの要の都市でもあり、麻薬カルテルがらみの犯罪が良く起きています。昨年はティファナからUSに入ってくる警備が厳しかったとかで麻薬がティファナに大量に停滞し、麻薬がらみの殺人が多くあったという事でした。

陸で国境を超えて麻薬を運べない時はどうするか?地下を通したらどうかと麻薬カルテルは考えるらしく、麻薬密輸のトンネルも良く見つかります。と言ってもどこにでも見つかるわけではありません。この国境沿いにはメキシコとUSの輸出入品を保管する倉庫がたくさんあります。それらの倉庫内に通じているのです。この辺で働いた事がある人はドラッグ密輸のトンネルがどこかの倉庫で見つかった話は一度は聞いたことがあるかと思います。一度見つかったトンネルにはエレベーターまで付いていたということでした。

また、私が働いていた7-8年前は人を誘拐して身代金を要求するという事件がよく起きていて、日系会社の副社長(?)も誘拐された事がありました。(最終的に彼は無事に釈放されました)なので私達がメキシコに「出張」に行く際、乗るワゴン車とおとりのもう1台の空のワゴン車と一緒に国境越えをしていた時期もありました。もちろんワゴン車はどちらも防弾装備です。メキシコの日系工場の目の前で政府とカルテルの銃撃戦があった事もあったので会社側も慎重になっていたのではないかと思います。

面白いのは、メキシコ政府が反カルテル政権だと国とカルテルが対立する為人殺しが多く起き、逆に政府がカルテル擁護派だと問題があまり起きないということです。それだけ政府の官僚とカルテルの癒着が多いということですね。私がメキシコのトルカにボランティアに行った時、ホストマザーに非常時の為に警察の番号(110番のような)を聞いたら、「そんなのは無い。警察が一番信用できない!」と言っていたのが印象的でした。そんな感じですぐ隣なのに全然違う国、メキシコですが、サンディエゴに来たら一度はティファナに行ってみると面白い異文化体験になるかもしれません。すくなくともフィッシュタコスは絶品です。(くれぐれも行く際は自己責任で!)

それでは、Happy 4th of July!




ブログランキングに参加しています。

海外進出ランキング