MBTI All


前回の続きです。
MBTIという性格診断ツール
MBTIがチームビルディングに有効な理由
「自分はどんな性格?」MBTIで自分の性格を知る
1.外向(E) vs. 内向 (I)

2番目の指標は感覚(Sensing) もしくは 直観(Intuition)です。
これはMBTIの4文字の2番目の文字(SもしくはN)で記されます。(下の図の赤字と緑字の部分)
MBTI (SandN)

この指標は、あなたが外部の情報をどのように受け取るか、そしてあなたはどのような情報を信頼しがちか、という傾向を示します。

感覚(S)を指向する人の特徴
• 現実や事実に目を向ける(現在重視)
• 与えられた情報から得られる事実や、実在するものを重視する(実際のデータなど)
• 詳細な事を観察し、覚えている
• 情報を1つ1つ積み上げ、結論に達する
• アイディアを現実に落とし込み、実際に現実化するのが得意
• 経験から得られた情報を信用する

直観(N) を指向する人の特徴
• 状況から推測される事やこれからの可能性に目を向ける(ビジョンを持つ、未来重視)
• データから見えてくるパターンや、それが意味する事を重視する
• パターンに関係がある時はその関連詳細を覚えている
• 直観に従って結論に達する
• アイディアやひらめきからビジョンを考え出すのが得意(落とし込みは苦手)
• ひらめいたことを信頼する

誤解されがちな事
• 感覚を指向する人はビジョンを持つのが苦手
=>感覚を指向する人もビジョンを持つが、直観を指向する人のようにひらめきではなく、データに基づいたビジョンを作る。

• 直観を指向する人はデータに疎い
=>直観を指向する人もデータを使うが、直観が先で、データは直観をサポートする為に使う。(感覚を指向する人はデータを積み上げる事が先)

<まとめ>
この指標は「人がどのような情報を重視し、信頼するか」、というものです。
感覚を指向する人は事実を観察し、具体的な詳細に気づく事が得意です。それに対し、直観を指向する人は、物事の全体像からパターンやつながりを見つけ、可能性を考えることが得意です。
例えば、絵を見た時に、感覚を指向する人は絵の詳細を覚えている(あそこの隅に小さい女の子が書かれていた、など)のに対し、直観を指向する人はその絵の意味を瞬時に考えます(女の子は悲しそうだった、など)。

もちろん、全ての人がどちらのスキルも身に付ける事が可能なので、直観を指向する人でも、仕事上などでデータを基に解析をする事が必要であればデータを詳細に見るスキルを身に付ける事もできますし、感覚を指向する人でも仕事上インスピレーションを求められる場合、ひらめきを磨くことは可能です。ただ、どちらが得意かというだけの違いです。

私が以前いた会社の社長は直観を指向する人(S)で、インスピレーションの塊のような人でした。なので、どんどん新しいアイディアを考え付くのですが、それが現実に即したものではなかった為、アイディアを現実にするように頼まれた周りの人たちは、誰が、いつ、どこで、どうやってそのアイディアを実現するのか、というのを考えるのに四苦八苦していました。リーダーとしてビジョンを持つのは非常に大切なのですが、このようにひらめきだけでは会社は成り立たないので、アイディアを現実に落とし込んでくれる感覚を指向する(S) 部下をおいて、社内のバランスを取る事も非常に大切です。(多くのリーダーは自分に似た人を採用しがちなので)

また、仕事で交渉する時なども、相手がどちらのタイプか、即ちどのような情報を信頼するタイプかを知っていると非常に役にたちます。
例えば、交渉する相手が感覚を指向する人(S)で自分が直観を指向する(N)場合。自分としては将来のビジョンや可能性を基に交渉したいところですが、そこをぐっとこらえ、まず今の現実のデータを見せ、交渉する。逆に、交渉する相手が直観を指向する(N)で、自分が感覚を指向する(S)場合は、データを先に見せるより、データから読み取れるパターンと将来の可能性についてまず話す。そして必要だったらデータを見せる。
このように相手の信頼する情報を先に与える事で、人間関係もコミュニケーションもかなりスムーズにいくようになります。

あなたは、SとNの説明を読んで、自分はどちらだと思いましたか?

次回は3つ目の指標、思考(T) vs. 感情(F)です。





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