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みなさん、週末如何お過ごしでしょうか?

昨日はトーストマスターズ(パブリックスピーキングの集会)で、トーストマスターの役(進行役)を仰せつかりました。トーストマスター役は集会を行うにあたって、ミーティングのテーマとその週の「言葉」(Word of the week) を決めるのですが、私が今回選んだテーマは ”Growth Mindset” (発展、成長するという考え方) そして、言葉は”Resilience”(復活力、回復力)です。

テーマの ”Growth Mindset” (発展、成長するという考え方) とは、” Mindset” というスタンフォードの心理学者、Carol S. Dweckの本から取ったもので、Fixed Mindset(固定された考え方)の対局に当たるものです。彼女は、Growth Mindset(人間はいつでも成長できるし、能力は伸ばせる、という考え)の人の方が、Fixed Mindset、(人間の能力は生まれつき決まっている)という考えの人よりも最終的に花開く、と言っています。

それは、つまりこういう事です。もしあなたが両親に、「あなたは才能があって(頭が良くて)すごいね!」と言われて育ったとします。そうすると、あなたは、自分がもともと才能がある(もしくは頭がいい)= 努力しなくても出来るはずだと思い、努力をしなくなるというのです。また、そのように言われて育ったら、自分の出来る事以上の事にチャレンジしなくなる。なぜかというと、チャレンジして結果が悪いと、自分は才能がない、もしくは頭が良くない、という証明になるからです。

それに対し、「あなたはいつもコツコツ努力をして偉いね!前より成長したね!」と褒められて育ったとします。すると、結果ではなく、努力する経過が重要だと思うので、努力を続ける癖がつく。そして途中でチャレンジしてダメでも、努力をするのは成長のためと思うので、どんどん伸びていくと言うのです。その結果、元々頭がいい、もしくは才能がある、と言われていた人よりも、はるかに大きく成長するのです。

私が今回のこのテーマを選んだ理由は、自分の体験からです。私が20ン年前にヴァイオリンを弾き始めた時、かなりすぐに弾けるようになったため、先生に “You are so talented! (あなたは才能があるわね!)と言われました。でも、その後8年程弾いた頃、自分の「才能の限界」に気付きます。自分はそこまで上手くない、と分かったのです。そして私はヴァイオリンを弾くのを辞めたのでした。「自分には才能が無い」という考え方自体が既に間違いで、「努力して成長する」という考え方がなかったと気づき、今度は成長する為にまた弾き始めたのは20年後でした。

人は良く、やってすぐに出来る人の事を、「才能がある」と言います。でもそれは本当の才能じゃない。ずっと努力を続ける事が出来るのが本当の才能だと思います。すぐに出来るようになってもすぐに辞めるようではモノになりようがないからです。努力を続けてチャレンジし続け、何度失敗してもまた起き上がる。この回復力、”Resilience”こそが成功への道なんだと今になって思います。ということで、スピーチコンテストで勝てなかったからという理由でトーストマスターズを以前辞めた私も、今は自分が成長する為に続ける事にしたのでした。

こちらは昨日のミーティングで表彰された人々の写真。
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昨日ブルースを歌う友人に、なぜこの年(私と同じ、40代?)になって歌う事にしたのか、と聞いたところ、80代になって自分が今やらなかったと言う事に後悔したくなかったから、との事。それを聞いて、以前書いたみどりちゃんの親戚の83歳でDJをしているスミコさんの事を思い出しました。彼女は77歳でDJ学校に行き始め、DJを始めたそうです。そしてギネスブックに最年長のDJとして載ったそう。いくつになってもチャレンジするには遅くない!

最年長のDJスミコさん



みなさんも一緒に頑張りましょう!

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