China Medical University

写真は中国に行った当初のもので、お世話になった先生と。もちろん10kg太る前。(笑)

前回の 私が海外に出た経緯(1)の続きです。
そんな時に朗報が!母の知り合いが中国につてがあるということで、中国留学の話が出てきたのです。昔から中国医学や鍼灸に興味があった私は「これだ!」と思い、急遽大学受験して大学進学する代わりに中国に留学することにしました。そしてみんなが必死で大学受験勉強をする中、中国語を習いに行き、私は中国留学の準備を始めたのでした。そして3月、高校の卒業式が終わってしばらくして、私は中国の遼寧省にある瀋陽に留学することになりました。まずは半年ほど語学学校に通い、中国語に慣れたら鍼灸が勉強できる大学に入学する、という段取りで、語学学校の期間も入れて大学卒業まで約6年、という長期の留学計画でした。入学も、最初の中国語さえクリアすれば、特に入学受験などはない、というテスト恐怖症の私にとっては美味しい話だったのです。そうして無事中国に渡り、大学付の寮に入り、そこから語学学校に中国人のように自転車で通学する生活が始まりました。

今だから言いますが、私は子供の頃からずっと本ばっかり読んでいる、いわゆる「本の虫」で、親元にいる間は高校の間もほぼずっと家にいて友達と遊びに出かける事もなく、反抗期と言う反抗期もなく育ってきたような子でした。そんな私が初めて親元を離れて生活したのが中国での寮生活。初めて一人で暮らす生活はとっても自由で、はじけるのは時間の問題だったと思います。語学学校に友達もでき、最初は楽しい事ばかりでした。語学を学ぶのも楽しいし、なんせ何をしても良い!そして今まで体験したことのない初めての文化!物珍しさと楽しさで(と若さ!)で、毎日が新鮮で楽しい留学生活を満喫していました。そして6カ月ほどの語学コースを修了し、いざ大学に入学という事になったのですが、入ってみたら…授業についていけない!!もちろん6か月で中国語が大学レベルになるわけではないので、在米経験のある私は英語で、と英語で授業を行うクラスに入れられたのですが、なんせ中国人が英語で教えるクラスで教科書も中国人が英語で書いたもの。アクセントや単語もアメリカの物とは全然違い、理解ができなかったのでした。

それでもせっかくみんなにあれだけ断言してきたのだから、そうやすやすとは帰ってはいけない!それにお世話になった先生に申し訳ない、と思い、しばらくは頑張ったのですが、そのうちいわゆるホームシックになってきたのです。最初は楽しくて気づかなかった文化の違いが気になるようになってきました。その頃(1990年代)日本から瀋陽までは直行便がなかったので、当時瀋陽に行くのには日本から大連に飛び、そこから列車で行かなくてはならなかたのですが、その列車の中は皆が食べて吐き捨てるひまわりの種の殻でいっぱいでした。また、瀋陽の冬は寒く、マイナス20度にもなるのですが、あちこちで焚く石炭で空気がとても悪く、建物のあちこちに痰ツボがあり、みんなそこに痰を吐くのが当たり前でした。現在はとても発展していると思いますが、当時はまだ道路の舗装がされていない所も多く、常時埃が舞っていました。また共産主義の国なので、物を買いに行ってもサービスが悪いのも日本と違い、慣れないところでした。(サービスを良くしても悪くしても給料が変わらないのでサービスに重きを置かない。が、男女の賃金差があまりないというメリットはある)

そんなこんなで1年たった頃に春休みで1時帰国した際にはストレスで10キロ近く太っており、親は空港で私の事が分からないほどになっていました。その休みの間日本で時間を過ごした際に、やはり中国ではやっていけないと判断し、その2か月ほど後に日本に帰国することを決めました。これが高校を卒業して最初の大きな敗北でした。この後日本に戻ってもう一度勉強し、今度こそはちゃんとは大学受験をしよう、と心に決めるのですが、帰国してもしばらくは体重増加と自分の敗北とでかなり落ち込み、1年間誰に合う気もおきなかったのは事実です。

でも振り返ってみると、私は中国留学自体は失敗しましたが、中国人の学生たちは進んで私と友達になろうとしてくれたし、帰国する際にも同じクラスにいた中国人の学生達は別れの言葉を書いたノートを送ってくれるような優しい人達でした。なので、そのような素敵な人達に会えたのは良かったし、共産主義への偏見も無くなったのはプラスと言えます。そして、この失敗があったからこそ、これから学んで成長できた!と言いたいところですが、この後全て上手くいったかというと、もちろんそんなことはなく、ここからまた大きな試練が待ち受けます。長くなるので続きます。





「異文化空間」のページをフェイスブックに作りました。
ブログ以外の事も載せていきますので是非フォローを!
Facebook

Lineで更新通知を受け取りたい方は下のボタンをクリック!


ブログランキングに参加しています。