JapoMonde

みなさん如何お過ごしですか?サンディエゴはやっとカリフォルニア州の火災の煙で曇っていた空もやっと晴れてきて普段の色を取り戻しつつあります。私はというと学校が一段落した後もっぱら翻訳をして暮らしています。

そんな中、私の父方の祖母が亡くなりました。享年98歳でした。とてもバイタリティーのある祖母で、今年に入って養護施設に入るまではずっと一人暮らしで(伯母が毎日通って面倒を見てくれていました)ビールをしばしばたしなんだり、パチンコにも毎日のよう行っていました(そして勝つとおごってくれた)。そんな祖母は、「パチンコ行っても話しかけてくるおじいさんたちは年下ばっかり」と文句を言ったり、周りの友達が亡くなる度に法事にお金がかかるので、「いつか元を取る!」と言うような面白い人でした。(自分の法事の時は自分はもうこの世にいないので結局元は取れないのでは?)ちょっと我の強い女性でもあったので、養護施設でも大変だったようですが、亡くなる直前までは食事を取ることも出来たらしく、最後まで強い人であった事がうかがえます。今頃天界で父と仲直りしていると良いですが。(父は仲が悪かったので、父の方が会いたくなくて逃げ回ってるかも?)

そんなこんなで今回は身内関連、母方の叔母の話をしたいと思います。
以前南フランスでペンションを経営している私の叔母について書いたことを覚えていらっしゃる方もいるかと思いますが、叔母には今年19歳になった娘(私にとっての従妹)がいます。その従妹が、今回日本の伝統工芸の専門学校に入学する事になり、今年の3月から来日留学することになりました。(従妹は以前書いたウーフ制度を使い、数年前に日本に来て住んだ経験もあり、日本が気に入って一度長期で住んでみたかったようです)これを機に「久々に日本で暮らしたい!」と思い立った叔母は従妹と一緒に帰国し、30年ぶりに日本に数年住むことにしたのでした。(叔父はフランスのペンションでお留守番)

実はこの叔母、ペンション経営のみならず、過去に翻訳など色々職歴がありました。
その叔母の経歴はこんな感じ。

日本ののお客様に対して:
• フランス有機農法の視察交流サポートと通訳(5年)
• フランスエコミュージアム視察交流サポートと通訳(5年)
• フランスワイン生産者ワイナリー視察サポートと通訳(10年)
• フランス医療制度に関する通訳(2年)
• パティスリー学校来仏研修訪問のサポートと通訳
• 日本人留学生来仏時と前後のコーディネートと滞仏時のサポート(7年)
• 日仏社会教育比較研究のフランスでの現地調査のサポート、大学関係者へのインタビューと同時通訳、翻訳(25年)

フランスのお客様に対して:
• シャンパーニュ地方、エコミュージアムの日本訪問時の同行通訳
• シャンパーニュ会社輸出開始時の同行通訳

ざっと書いてこんな感じです。渡仏する前も日本でも専門学校でフランス語を教えたり、翻訳をしていた経験があるのでその年月も含めると、約40年ほど日仏通訳、翻訳を手掛けてきた事になります。そんな叔母が日本に住んで、何もしない訳がありません。「せっかく日本に来たんだから働こう!」と思った叔母でしたが、短期間しか日本にいないということで、見つかったのはパートタイムの仕事のみ。そして叔母の得意な翻訳、通訳業を活かそうにも、なんせ個人で口コミでやってきた事ばかりなので「どこどこの大学卒業」、とか「どこどこ企業で通訳何年」というような経歴がありません。そしてまた言うようですが、やる気があっても年齢の事もあり雇ってもらえません。(私が今年44歳と書くと叔母の年齢も大体わかるかと。)

でもそんな事で諦める叔母ではありませんでした。雇用の壁にぶち当たった叔母はどうしたか?自分で通訳、翻訳業の会社を立てることにしたのです。叔母の年齢で雇われるとなったら年齢は高すぎと思われますが、会社の代表としてならむしろ年齢が高いこと(人生経験がある事)は有利です。なのでこのアイディアを相談された時、私の母(叔母の姉)と私は一も二もなく賛成しました。そして作ったのがこの会社、JapoMondeです。

叔母のアイディアとしては、今までフランスで培ってきたビジネスの知識と経験を活かし、仏日、日仏の通訳、翻訳以外にも、例えばフランスに顧客層を広げたい会社にフランスの企業を紹介したり、仲介を請け負ったりと、翻訳以外のプラスアルファも含めてのサービスを提供することが目的です。現在叔母の住んでいる京都はフランス人が好きなことでも有名ですが(同じく職人を敬う文化だから?)、京都の会社のサイトで英語はあってもフランス語が無いところも多く、そういう日本の誇れる工芸家などを、英語圏だけでなく仏語圏も含めて世界発信のお手伝いができたらと思っているようです。もし企業の方で、ウェブサイトを世界にアピールしたいと思われる方は是非連絡してみてください。

JapoMondeのウェブサイト

余談ですが、日本に住んで学校に行きたい!という願いがやっとかなった従妹ですが、3月に来て早々コロナウィルスで学校が閉鎖。学校付の寮に入っていたのですが、そこから出れず、叔母とも会えない時期がしばらくありました。そんな中、なんと、同じ寮の子達にシカト(古い!)される羽目に!!従妹はフランスで生まれ育ったフランス人とのハーフで、日本語は勉強してきたものの日本人ほどではありません。そのせいなのか、単にみんなと違うからなのか??幸い学校が始まり、学んでいる内容が元々アート系の従妹の肌に合っていたらしく、今ではそういうちんけなイジメには屈せず頑張っているようですが、いつまでも「自分と違う事を受け入れない」どころか、グループでイジメて疎外するという文化は廃れないんだなぁ、とあきれることでした。

それでは、また次回。





「異文化空間」のページをフェイスブックに作りました。
ブログ以外の事も載せていきますので是非フォローを!
Facebook

Lineで更新通知を受け取りたい方は下のボタンをクリック!


ブログランキングに参加しています。

海外進出ランキング