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あけましておめでとうございます!
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

しょっぱなから暗いニュースですが、前回コロナ患者増加でサンディエゴも含む南カリフォルニア地区のICU(集中治療室)の空きが現在0%となっていると書きましたが、その中でもロサンゼルスが大変な事になっています。昨日のABCニュースの内容がこちら。「LA市消防局EMS局の医療ディレクター兼司令官であるマーク・エックスタイン博士は、新しい指令として、心停止の場合のように、心臓の鼓動が止まった場合、患者を病院に連れて行くのをやめるように現場の最初の対応者に命じていると言う 。 救急車は、心臓発作、銃創、自動車事故の犠牲者である外傷患者を、現場で蘇生できない場合は病院に運ばないように言われている。」

つまり、昨日の時点で、LAでは事故に合った場合などに助かる見込みがなければ、患者を病院に運ぶな、という指令が出ているそうです。ということは、事故に合ったらその場で死ねって事??そんなひどいことがあるのかと思いますが、それだけ病院が一杯一杯なんだそうです。現在ER(救急医療室)での待ち時間は12-18時間とか。クリスマスには一つの病院など19台もの救急車が患者を降ろすために並んでいたそうで、患者を降ろすために何時間も待っている状態だそうです。この状態があと4-6週間は続く見込みだそう。またその他にも、コロナ患者で病院が一杯の為に必要な治療が受けられなかったり、手術もキャンセルされたり遅らされているようで、コロナ患者でない人々が治療を受けられずに亡くなるケースも増えているようです。。。

でもいよいよワクチン接種が始まり、これが功を奏すれば徐々に良くなっていくはず、と思っている人も多いのではないでしょうか。フロリダ州では一般高齢者向けのワクチン接種が始まり、それも先着順ということで、受けたい人たちはなんと徹夜で並んでいたようです。サンディエゴではとりあえずまだ最初の段階の医療従事者から受けている段階です。でも、Forbes.com によると、Kaiser Family Foundationのアンケートでは、約29%の医療従事者がワクチン接種を躊躇しているとか。どうやら副作用への懸念と、安全性を疑っているようです。またワクチンを受けたからってコロナウィルスに感染しないという絶対的な保証も無いという話もあるようで、(1度コロナに感染した人が2度かかっている例もある為)今後もしばらくアメリカのコロナバトルは続きそうです…

暗い現状はさておき、こんな時なのであえて未来に希望を向けて、今回は「日本でダメなら世界に出よう!」というお話をしたいと思います。これは前から思っていたことなのですが、たまに日本の学生さん達と話をした際などに、「海外に出ることを考えたことはある?」という話をすると、親や先生に、「日本でさえちゃんとできないのに海外でやっていけるか!」と言われる、という事を聞くことがあります。どうやら、日本でちゃんと一人前になってからでないと世界でも一人前として通用しない、という事のようです。言っている意味は分かるのですが、私はちょっと違うと思います。

もちろん、一人の人間としての心構え、という事では、例えば日本で責任感の無い人は世界に出ても責任感がないでしょうし、日本でやる気のない人はどこに行ってもやる気がない。そういう意味では日本でダメな人は海外でもダメでしょう、というのは分かります。ただ、日本で頑張ってもうまくいかない(正当に評価されない)、もしくは、日本で性格が合わない(みんなと違う、もしくは個性的過ぎてまわりと合わない)などと言う場合は海外に出てみるのも一つの手だと思うのです。

そんな時によく、「英語も出来ないのに海外に行けない」、「まず英語を勉強しなくちゃ」などと言いますが、それもちょっと違うと思います。20年近くアメリカに住んでいる私から言わせれば、逆に「英語だけマスターしたって海外でうまくいくわけがない」です。外国人の私達がいくら頑張っても、英語力は元々のネイティブにはかないません。なので、英語をいくら極めようとしても時間のムダ。それより、英語が出来なくても何かやりたいことを見つけてさっさと海外に出て、何かを学びながら勉強するほうが英語力も早く身に付きます。

私の周りには英語が元々できなかったもののアメリカに来てできるようになり、バリバリ働いている日本人が沢山います。例えばA子。彼女はアメリカに来たくて、高校を出てからバイトしてお金を貯めて学生としてアメリカに来ました。もちろん英語もペラペラではないのでコミュニティカレッジ(短大)で英語のクラスから始め、一般過程を終了したら4年制大学にトランスファー(編入)しました。そして、卒業後入った会社を皮切りに次々と転職でステップアップし、今ではアメリカの企業で働いています。

B子は日本の大学を中退し、結婚でアメリカに来たものの、ダンナが働かず、仕方がないので日本食レストランで野菜切りの仕事から始め、ウェイトレス、マネージャー、ジェネラルマネージャーと昇格していき、20数年後の今はレストランオーナーとして君臨しています。彼女も来た当時英語が特に得意だったわけではありませんが、彼女の場合は現場で働きながら英語、そしてスペイン語も話せるようになりました。(アメリカの、特にカリフォルニアの厨房はメキシコ人が働いている事が多い為、そこでスペイン語を学んだ。)従業員は現在アメリカ人とメキシコ人しかいない為、従業員とのミーティングは英語とスペイン語の2か国語でやっているそうです。(くにこさん

その他にも、日本人の中年男性で50代で駐在でこちらに来たCさんもいます。彼は駐在でこちらに来るその年まで(つまり50代になるまで)全然英語が出来ず、駐在で来ることになると決まった時は焦りました。それを見た後輩に、「先輩は今から文法を勉強してもダメです。それよりもこれを全部覚えて応用してください。」とビジネスでの英会話集を渡されたんだそうです。彼はその本を読み、必死でビジネスの色んな言い回しを覚えました。そして、1年たった頃には、アメリカ人やメキシコ人従業員と英語で意思疎通ができるようになり、指示も問題なくできるようになっていました。

というわけで、私が何が言いたかったかというと、「日本でダメなら世界に出よう!」という事。そしてその際に英語ができないからといって、世界に出るのをあきらめない事。英語はやりたいことがあれば何とかなります。なのでまず世界に出る!それから英語を勉強しても遅くないのです。(というか、ぶっちゃけ実地で学んだ方が上達が早い)だから日本だけでなく世界でやりたいことを見つけ、それに向かって進んでいけば、おのずと英語力もついてきますよ~、というのが今回のアドバイスです。英語はあくまでツールなので英語学習を目的にしない。それよりも、英語を使って何かを学ぶ、というのが英語学習の最短の方法だと私個人は思います。

今はコロナで海外に行けないから、と思うなかれ。今だからこそ海外の授業がオンラインで受けられたり、海外のボランティアがバーチャルで出来たりします。今のこのチャンスを生かして、そのようなオンラインクラスを取っておき、コロナ後にそのつてを利用して海外に出る、というのもありです。ということでみなさん、希望を捨てずに前向きに!世界を目指していきましょう!






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