Education

皆さん、ご無沙汰しておりますが、お元気でしょうか?サンディエゴはアウトドアダイニングが開いてからは何も特に変わりがなく、一体いつになったら全て開くの~?というところでずっと止まっています。と言う訳で、現状のアップデートは以上。今回は学歴に関する私の考察に関して書きたいと思います。日本と同じ、学歴社会と言われるアメリカ。ではそんなアメリカでは学歴がある方が社会で成功するのでしょうか?

その事を話す前にまず統計を見てみましょう。実際アメリカの高卒、短大卒、4大卒、修士号、博士号では人生で稼げる額が違う事が分かっています。

Lifetime Earning Chart
Lifetime earnings
(出典:Is a Master’s Degree Worth It? This Expert Says ‘Yes!’)

このチャートによると、高卒に比べると、4大で2倍、博士号ともなると3倍近く人生で稼げる量が違ってくるということになります。ちなみに2019のデータによると、1年の給料の平均は高卒だと$37,024 (約392万円)、4大卒だと$43,472(約460万円)、修士号だと$72,852 (約771.5万円)、博士号もしくは専門職だと$90,636(約959.9万円)となります。

もちろんこれは仕事がある人の話なので、ではどのくらい人が仕事が無いのかというと、高卒だと4.6%、4大卒が3.4%、修士号が2.2%、博士号が1.5%が無職だそうです。また、学歴を持っている率を比べると、最低高卒の資格を持っている人が88%、4大卒は33%、修士以上を持っている人は12%となります。(The Average Salary by Education Level 2019-2020)

これだけ聞くと、「じゃあやっぱり学歴があった方がいいじゃん!」と思うでしょうが、このデータはあくまでも平均であって、収入は専攻や学部によるのは言うまでもありません。ちなみに物理や数学、化学のようなハードサイエンスやITなどの情報系と比べて、ソフトサイエンスと言われる私が専攻した心理学や社会学、哲学のような分野はあまり実用性がないのであまり稼げません。(笑)それから忘れてはならないのが学費の高さ!!

今月(2021年2月)出たこの記事によると、大学院まで行った人の平均の学生ローンは、4大の分も合わせると、なんと平均$82,800(約877万円)にもなるそうです。これは、今の学生ローンの金利と10年返済で計算すると、毎月$949(約10万円)、合計$113,936(約1,200万円)支払う事になる計算だそうです。毎月10万が学生ローン。すごくないですか?

そこまでして大学、大学院に行く必要があるのか?この事に関する私の考えは、「将来どのように就職したいかによる」、でしょうか。例えば、4大卒、修士号などは、企業に雇ってもらう分には高卒よりは遥かに有利です。(もちろん専攻にもよりますが!)大抵の企業は4大卒、修士号を持っていることを必須条件として書いてあるところも多いです。(それでも経験があれば、例えば修士号は無くても大丈夫、などというところもありますが。)

でもこれが博士号となるとちょっと難しいところで、企業などの就職だと”Overqualified”(必要以上の経歴)ということで採用されないことがあります。要は職務が修士号でも可能な内容だと、博士号を持っている人を高い給料を雇ってまで雇いたくないということでしょうか。逆に本を書いたり、教授になったり、というのであれば、博士号を持っているといわゆる「箔が付く」という事はあるかもしれません。

また、起業するというのであれば、それこそ学歴は関係なく、成果さえ出せれば良い、ということになります。(その方が学校に行って雇ってもらうよりも遥かに大変だとは思いますが。)ですが、アメリカでは一応高校までが義務教育なので、高校も卒業していないとなると社会でやっていくのにかなーり不利になります。(下手したらファーストフードでのバイトも出来ない)

ちなみに私はグリーンカード抽選が当たり、渡米しましたが、その申請用紙でも高卒かどうかを聞かれました。高卒でないと申請できないということでした。また、それと同時に重罪を犯したことがあるかも聞かれましたが、重罪の内容如何では認められるようでした。犯罪者を高校中退者よりも優遇する国?!と思うでしょうが、一説によると、資本主義のアメリカでは高校も出てないと、職に就けない可能性が高くなり、いわゆる税金を納めてくれない。でも重罪の内容如何によっては知能犯などは稼いで税金をたくさん納める可能性があるからでは?ということでした。(そうなの!?)

今までアメリカ留学について散々書いてきたのにがっかりする内容ですみません。そう、アメリカは、雇われるとしたらある程度学歴社会なのですが、大学の学費は高いのです。そういう意味ではヨーロッパの大学を目指すというのも手かもしれません。オランダやドイツなどは、タダ、もしくは格安の値段で外国人でも大学に行け、現在は授業も英語いうところが増えているそうのでお勧めです。コロナの今なら下手したら移住しなくても授業を日本から受けられるかも?(時差の関係で授業時間が夜中になるかもですが。汗)

と言う訳で、今回は学歴に関する私の考察でした。





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