Fraud

みなさん、ご無沙汰してます。お元気でしょうか?私は先週、今週とちょっと体調を崩していたのですが、2週間ほど経ってやっと回復しました。
今回はアメリカでの詐欺についてお話したいと思います。

日本ではオレオレ詐欺などがありますが(あれ、最近は「オレ、オレ」とは言わないそうですね)よくよく考えるとこのような詐欺が通用するのも日本だからではないか、と思いませんか?日本では子供が家を建てる時や、孫の入学祝いなどで大金をあげる、というのは文化的に良くある話ですが、アメリカで親が子供に、もしくは祖父母が孫に大金をあげるというのは(普通の中流家庭では)あまり聞いたことがありません。(逆に親が子供にお金をたかるというのは聞いたことがありますが)

また、日本のように高齢者が大金を持っているというわけでもありません。カリフォルニアではある程度以上のシニアホームに入るには月30万ほどかかるといわれているので、大変お金持ちでない限り、大金を持っているシニアはいるとは思われないのです。そんなアメリカ(特に生活費の高いカリフォルニア)で、「ばあちゃん、おれおれ。今事故に遭っちゃってさ~、」なんて言われても、もしお金を出してあげたくても持っていないのが関の山です。そう考えると詐欺にも文化的要素が多分に含まれていると思いませんか?

それでは、アメリカで良くある詐欺とはどういうものか?私が個人的に体験した詐欺ですが、一つ目は私がかかっていた自然療法のお医者さんからのメール。私は足首を捻挫してしばらくそこの医者に通っていたのですが、元々保険の効かない自然療法などは治療費が高いのです。例えば初診で$300ドル(3万3千円ほど)、次回からも毎回$90ドル(1万円ほど)というところもざらにあります。(ちなみにアメリカでは針灸も代替医療とみなされ、1回1万ほどしたりします)とにかく、そういう代替医療をしていた私のかかりつけのお医者さんはかなり儲けている範疇に入っていたと言っていいでしょう。そのお医者さんからある日私の個人メールにメールが届いたのです。

その内容を要約すると、「今海外を旅行していて所持品を全部盗まれた。このままでは帰ってこれないのですぐにお金を送金してほしい」というものです。本当の内容はもっと切実な、同情をそそるような内容だったと思いますが、よくよく考えると、まず、1)なぜこのようなお金の無心を家族や友人に頼まず患者に頼むのか?2)全部盗まれたのであれば、カードも無いはずなのでお金を振り込んだところで出せないのでは?という疑問が湧き、詐欺だと分かるのですが、そのお医者さんが良い人だっただけに、一瞬、大丈夫か返信しなくては、と思ってしまいました。その後多分彼のメールがハックされたのだと気づき、返事はしませんでしたが。。。

二つ目は、昨年アメリカに戻ってきて1か月ほどAirbnbにステイした時の事です。着いた次の日に、ホストの女性からペイパルアカウントは持っているか、と尋ねられました。持っているけど、どうして?と聞くと、お金を振り込みたい、とのこと。彼女は個人で仕事をしていたのですが、最近新しい仕事を見つけ、その仕事の為に$400ドルをペイパル口座に振り込む必要があるのだそうです。でも彼女のペイパルアカウントは事情があり開けなくなってしまったので、彼女の代わりに送金してほしい、と言うのです。私はとっさに、$400ドル現金でもらえるのであればいいよ、と答えてしまいました。

でも彼女にお金をもらう段階になって、彼女が仕事をしてお金を「もらう」はずなのに何故支払う必要があるのか疑問に思い、詳しくその仕事の内容を聞きました。それは一人で出かけられない身体障碍者の妻の為に一緒に出掛けて色々使い走りをする仕事で、週に必要な時だけ、短時間の簡単な仕事で毎日働く必要はなく、週当たり$600ドル(約6万6千円)支払ってくれるということでした。彼女はこのような簡単な仕事で毎週$600稼げるのであれば儲けもんだと思ったらしいです。(まずこの「楽な仕事」という時点で怪しいと思うべきなのですが。)

では何故「振り込み」が必要になるのかというと、この仕事を請け負った際に先方から彼女にチェック(小切手)が送られてきたんだそうです。そして、その小切手の金額が仕事の値段より大きいので、その差額、はっきりした値段は忘れましたが、例えば小切手が$1,000だとしたら、仕事の分の$600ドルを差し引いた残りの$400ドルをペイパルアカウントに振り込むよう言われたということでした。そして彼女曰く、「私が妻を送迎する時に妻に会うので、何故その段階で彼女にその差額を渡せないのかは分からない」とのこと。

この段階になってやっと鈍い私も気づきました。「それってマネーロンダリング(資金洗浄)のようなものじゃないの?」と。そして、もしそういう変な事に関わったら強制送還されるかもしれないので、「ごめんだけど出来ない」、と断りました。それに彼女も彼女ですよね。何故初対面の、それもゲストの私に頼んで自分の家族や友人に頼まないのか??なので、「悪いけど、あなたの友人に助けてもらったら?」と言ったところ、彼女は友人に連絡し、その友人がその仕事を怪しく思い、ネットで検索した所、詐欺だと言う事が判明したのでした。

この詐欺のからくりは、送られてきたチェックは偽物。一旦は入金できるもののすぐに不渡りになるんだそうです。そして、送金したお金は戻ってこない。もちろんその仕事自体存在しない。でもお金が好きなアメリカ人は、チェックをもらった時点で浮かれてしまうんですね~。そのAirbnbのホストはいかにも人が好さそうなおばさんだったのですが騙されやすいようで、一旦その仕事を断ったものの、再度小切手が送られてきた時にも私に「このチェックも不渡りになると思う?」と聞いてきたので全然懲りてないようでした。(汗)

また、こっちではデートサイトが流行っていますが、そのデートサイトで日本人女性がずっとチャットしていた相手からある日突然お金の無心を頼まれた(もちろん相手には会った事がない)というのも聞いたことがあります。何故詐欺と分かったかというと、無心された方の女性は商社で働いており、仕事柄アジアの地名にも詳しかったので、「お金を送れ」と言われた先の銀行が、相手がいると言ってた国と違う国の銀行だったので怪しく思い、分かったんだそうです。確か彼女は相手とチャットも何か月もしていたはず。そうやって信頼して好きになった相手のスキを突く、というのはかなりのあくどい詐欺です。


人を好きになるというのは世界共通なので、これなどはもしかしたら文化など関係ない詐欺かもしれませんが、簡単に手に入るお金に弱い、とか、地理に弱い(特にアメリカ人)という意味ではある意味アメリカだからこそ通用する詐欺、というのはあるのかもしれません。というわけで今回はこちらで良くある詐欺のお話でした。





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